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Chrome85で流入元のリファラー情報が曖昧になる問題の解決方法

アフィ事業は毎月ASP管理画面から、獲得ページのコンバージョンリファラーを集計して、PDCAを回す際に活用しているのですが、2020年10月くらいからリファラー情報が何かおかしい事に。

経緯とか解決法とか自分用にも( ..)φメモメモ

【このページのもくじ↓】

2020年10月くらいからリファラー情報がトップのみしか表示されない問題

具体的には、トップページからのコンバージョンが激増していました。

「こんなにトップページから獲得するのはおかしい」

過去3年以上コンバージョンリファラーを集計していますが、僕はトップページから売り込まないのでトップページからの獲得はそんなにないです。

これは異常な状況… 

1年くらい前にもコンバージョンリファラーが取れなくなったことがありましたが、今回も個人情報何とかで厳しくなった影響を疑いました。

「リファラー取れないだけじゃん」と思うかもしれませんが、効果測定にも使いますし個人的には改善案を考える際に結構使う情報なので死活問題です。

Chrome85からの仕様変更で「Referrer Policy」の初期値が変更されたのが原因

調べてみると予想は的中していました。

2020年9月ののGoogle Chrome 85からの使用変更で、リファラー情報の設定である「Referrer Policy」の初期値が

「no-referrer-when-downgrade」=流入元情報がフルパスで送られる
から
「strict-origin-when-cross-origin」=流入元情報のホスト部分だけの情報が送られる
に変更になっていたのです。

例えばこのページから獲得すれば本来は

“https://www.konamionline.jp/marketing/google-ad-search-custom-flow/”

と表示されますが、ホスト部分だけの

https://www.konamionline.jp/

と表示されるような使用変更という事です。

ちなみにこの「Referrer Policy」の仕様変更は徐々にされているらしく、確かに普通にフルパスでコンバージョンリファラーが記録されている部分も存在しました。

しかしこのままいけばすべてのコンバージョンリファラーがトップページだけになるので、僕のPDCAではほぼ意味のない情報となっていしまいます。

自分のサイトであればheaderから「Policy-Referrer」を設定して解決

もし今回の僕のように、自分が所持しているサイトからのリファラーであれば、以下の「Policy-Referrer」を再設定するメタタグを

内に記述する事で、元々のようにコンバージョンリファラーをフルパスで送る事が可能になるようです↓

<meta name=”referrer” content=”no-referrer-when-downgrade”/>

これはChrome85以前の「Referrer-Policy」のデフォルト値ですね。自分のサイトでは前のままに設定するという事です。

さっそく自分のサイトに設定してみたので、1か月後にでも結果を報告したいと思います。

参考サイト様:
アクセス解析に痛手!? リファラーで流入元URLの詳細がわからなくなる動き【SEO情報まとめ】
Chrome85でWebサイトの流入元がとれない問題と対応方法

補足:「Referrer-Policy」の種類について

ここで勉強のために「Referrer-Policy」について他にどんな種類があるのかも調べてみました↓

「origin」=ホスト部分
「strict」=HTTPS→HTTPSのみ

だと分かれば大体意味が分かると思います。

Referrer-Policy: no-referrer
⇒リクエストとともにリファラー情報が送られることはありません。

Referrer-Policy: origin
⇒origin(ホスト部分)のみがリファラーとして送信されます。
たとえば、 https://example.com/page.html にある文書からは、 https://example.com/ というリファラーが送信されます。

Referrer-Policy: strict-origin
⇒プロトコルのセキュリティ水準が同じである場合 (HTTPS→HTTPS) にのみ、文書のオリジンをリファラーとして送信しますが、安全性の劣る移動先 (HTTPS→HTTP) には送信しません。
originと同じくホスト部のみを送りますが、セキュリティ水準がHTTPS→HTTPSであるときのみ送ります。

Referrer-Policy: no-referrer-when-downgrade
以前のChromeのデフォルト値で、セキュリティがdowngradeする場合(httpsからhttpへの送信)にはno-referrerでリファラー情報を送りません。(downgradeじゃなければフルで送る)

Referrer-Policy: origin-when-cross-origin
⇒送信側と受信側のホスト部分が異なる場合、origin(ホスト部分)のみがリファラーとして送信されます。

Referrer-Policy: strict-origin-when-cross-origin
⇒(Chrome85からのデフォルト値)
送信側と受信側のホスト部分が異なる場合、origin(ホスト部分)のみがリファラーとして送信されます。
更に安全性の劣る送信先 (HTTPS→HTTP) には送信しません。

という事で、新Chrome85からの「Referrer-Policy」の解釈としてはこれですね↓

送信側と受信側のホスト部分が異なる場合、origin(ホスト部分)のみがリファラーとして送信されます。
更に安全性の劣る送信先 (HTTPS→HTTP) には送信しません。

参考:Referrer-Policy

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